JRAプレミアムとは? 2008/12
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プレミアムの単勝オッズ
投稿日時:2008/12/26(金) 00:00
的中馬券の払戻金については前に紹介しましたが、他の馬や組番が的中した場合は、どのような上乗せ率になったのでしょう。
馬番 |
プレミアム |
従来 |
上乗せ率 |
01 |
9.0 |
8.5 |
5.9% |
02 |
9.2 |
8.7 |
5.7% |
03 |
24.2 |
22.8 |
6.1% |
04 |
33.2 |
31.3 |
6.1% |
05 |
54.0 |
50.8 |
6.3% |
06 |
3.6 |
3.4 |
5.9% |
07 |
21.5 |
20.3 |
5.9% |
08 |
16.3 |
15.4 |
5.8% |
09 |
15.9 |
15.0 |
6.0% |
10 |
36.5 |
34.4 |
6.1% |
11 |
74.1 |
69.7 |
6.3% |
12 |
40.9 |
38.5 |
6.2% |
13 |
6.4 |
6.1 |
4.9% |
14 |
50.4 |
47.4 |
6.3% |
15 |
6.1 |
5.8 |
5.2% |
16 |
37.5 |
35.3 |
6.2% |
▲中山金杯単勝のプレミアム上乗せ率
中山金杯の単勝オッズは上の表のようになります。もちろん偶然ですが、一番上乗せ率が低い13番が勝ちました。1番人気や2番人気の馬よりも上乗せ率が低くなっているのは、もともとの払戻金が多めに計算されていたからでしょう。
このレースでは単勝の万馬券はなく最高は約70倍ですが、上乗せ率は他とあまり変わらない6.3%でした。
単勝については、特定な馬に人気が集中するのでなければ、どれでも5~6%前後の上乗せ率が期待できそうです。
京都金杯の単勝については次に紹介しますが、中山金杯と同じような傾向になています。
京都では、2番目に上乗せ率が低い9番が勝っています。
こちらは単勝の万馬券が3通りありましたが、上乗せ率はどれも6.3%でした。どうやら、単勝の上乗せ率の上限はこのくらいの数字のようです。
馬番 |
プレミアム |
従来 |
上乗せ率 |
01 |
22.1 |
20.8 |
6.3% |
02 |
122.9 |
115.6 |
6.3% |
03 |
21.6 |
20.4 |
5.9% |
04 |
10.4 |
9.8 |
6.1% |
05 |
98.6 |
92.8 |
6.3% |
06 |
14.4 |
13.6 |
5.9% |
07 |
84.5 |
79.5 |
6.3% |
08 |
5.1 |
4.8 |
6.3% |
09 |
7.3 |
6.9 |
5.8% |
10 |
31.7 |
29.9 |
6.0% |
11 |
48.5 |
45.7 |
6.1% |
12 |
7.5 |
7.1 |
5.6% |
13 |
158.9 |
149.5 |
6.3% |
14 |
246.2 |
231.6 |
6.3% |
15 |
48.1 |
45.3 |
6.2% |
16 |
2.8 |
2.7 |
3.7% |
▲京都金杯単勝のプレミアム上乗せ率
JRAプレミアムの単勝オッズは6%くらい上乗せされて表示されているとすると、従来のオッズは5%引きくらいで考えればよさそうです。100倍なら今までの95倍という感じで見れば良さそうです。
単複では10%の上乗せ?
投稿日時:2008/12/25(木) 00:00
式別 |
払戻金 |
単・複 |
プレミアム |
上乗せ率 |
単勝 |
570 |
610 |
640 |
12.3% |
複勝
|
200 |
220 |
230 |
15.0% |
190 |
200 |
210 |
10.5% |
|
670 |
730 |
780 |
16.4% |
▲中山金杯のJRAプレミアム
中山金杯の単複は上のようになります。最初の払戻金が単複以外の場合の計算式だけのものです。次の単・複がおまけの5%を加えた現在の計算式です。最後がプレミアムの金額になります。
最初の払戻金と比べれば、10%以上の上乗せになっていました。15%、16%という数字には驚きますね。
式別
|
払戻金
|
単・複
|
プレミアム
|
上乗せ率
|
単勝 |
640 |
690 |
730 |
14.1% |
複勝 |
180 |
190 |
200 |
11.1% |
140 |
140 |
140 |
0.0% |
|
510 |
560 |
610 |
19.6% |
▲京都金杯のJRAプレミアム
京都金杯は上のようになります。プレミアムで上乗せがなかった140円は、昔の特別給付金にあたる単複での上乗せもありません。
ここでは19.6%という数字も出ています。複勝の場合は、複雑な計算式になっていますので、人気のある馬とそうでない馬とは差がついているのです。特別給付金などは、簡単な計算式で、総売上げを3等分してそれぞれが平等に計算されます。
このように人気薄の複勝についてはJRAプレミアムの上乗せ率が高くなるということは、もともとの払戻金の計算方法が人気薄には非常に不利な式であったということが明らかになったわけです。
払戻金はどれくらい増えた?
投稿日時:2008/12/24(水) 09:36
「JRAプレミアム」では、5%のおまけが上乗せされることになっていますが、実際にはどうだったのでしょう。
まず、中山金杯の結果です。
式別 |
本来の払戻金 |
プレミアム |
実際の払戻金 |
上乗せ率 |
単勝 |
610 |
30 |
640 |
4.9% |
複勝
|
220 |
10 |
230 |
4.5% |
200 |
10 |
210 |
5.0% |
|
730 |
50 |
780 |
6.8% |
|
枠連 |
1,350 |
90 |
1,440 |
6.7% |
馬連 |
1,610 |
100 |
1,710 |
6.2% |
ワイド
|
640 |
40 |
680 |
6.3% |
2,510 |
170 |
2,680 |
6.8% |
|
2,650 |
180 |
2,830 |
6.8% |
|
馬単 |
3,430 |
230 |
3,660 |
6.7% |
3連複 |
15,860 |
1,070 |
16,930 |
6.7% |
3連単 |
68,260 |
4,620 |
72,880 |
6.8% |
▲中山金杯のJRAプレミアムの結果
ほとんどが5%を超える上乗せ率になっています。最低でも複勝の4.5%です。
次は、京都金杯の結果です。こちらは上乗せ率0%というものがありますので注目してください。それ以外は5%以上の上乗せ率になっています。また、7.2%や8.9%という数字もあります。
式別 |
本来の払戻金 |
プレミアム |
実際の払戻金 |
上乗せ率 |
単勝 |
690 |
40 |
730 |
5.8% |
複勝
|
190 |
10 |
200 |
5.3% |
140 |
0 |
140 |
0.0% |
|
560 |
50 |
610 |
8.9% |
|
枠連 |
770 |
50 |
820 |
6.5% |
馬連 |
910 |
60 |
970 |
6.6% |
ワイド
|
380 |
20 |
400 |
5.3% |
2,220 |
160 |
2,380 |
7.2% |
|
1,530 |
100 |
1,630 |
6.5% |
|
馬単 |
2,370 |
160 |
2,530 |
6.8% |
3連複 |
9,160 |
620 |
9,780 |
6.8% |
3連単 |
46,190 |
3,120 |
49,310 |
6.8% |
▲京都金杯のJRAプレミアムの結果
JRAのホームページなどでは「払戻金が5%増えるのではなく、払戻金に“売上げの5%相当額を上乗せ”するものです」と注意を呼びかけていますが、この説明を理解できる人はどれくらいいるのでしょうか。
正確に説明すれば上のようになるのかもしれませんが、「JRAプレミアムとして売上げの5%を用意しています。的中馬券の数で割って10円未満は切り捨てるため、的中馬券が多い場合は、上乗せ額が0円になる場合もありますが、3連単など的中馬券が少ない場合は、約6.8%の上乗せが期待できます」というくらいなら、もっと理解して馬券をたくさん買ってくれそうな気がします。
払戻金が1,000円以上の場合は、6%以上の上乗せがあると思ってよいと思います。
筆者は大本命の馬券は買わないので、JRAプレミアムというものは、6%の上乗せがあると思って馬券を買うつもりでいます。
他のレースへの影響は?
投稿日時:2008/12/23(火) 16:18
私は、JRAプレミアムのレースは増えても、他のレースが減るのではと思っていました。他のレースは買わずに我慢しておいて、1日の予算のすべてを払戻金が多いJRAプレミアムのレースだけ買ったほうが儲かりそうですから。
R |
2007年 |
2008年 |
増加率 |
1 |
3,600,013 |
4,251,398 |
18.1% |
2 |
4,532,415 |
4,417,890 |
△2.5% |
3 |
4,593,876 |
5,505,683 |
19.8% |
4 |
4,179,747 |
4,499,502 |
7.7% |
5 |
5,411,225 |
6,619,254 |
22.3% |
6 |
4,351,130 |
5,700,151 |
31.0% |
7 |
6,030,136 |
6,431,177 |
6.7% |
8 |
6,606,365 |
6,622,047 |
0.2% |
9 |
11,540,173 |
13,028,609 |
12.9% |
10 |
16,492,632 |
18,141,199 |
10.0% |
11 |
65,454,705 |
80,903,982 |
23.6% |
12 |
13,315,814 |
15,361,195 |
15.4% |
|
146,108,231 |
171,482,087 |
17.4% |
▲1月5日の中山競馬の売上げの前年との比較
中山競馬は第2レースだけは減っていますが、他は増えています。レース毎の増加率の違いが目立ちますが、これは「JRAプラス10」の影響だと思います。
R |
2007年 |
2008年 |
増加率 |
1 |
3,590,948 |
5,231,563 |
45.7% |
2 |
4,157,514 |
4,182,640 |
0.6% |
3 |
3,383,528 |
3,961,813 |
17.1% |
4 |
3,602,743 |
6,028,654 |
67.3% |
5 |
4,953,702 |
5,385,381 |
8.7% |
6 |
4,986,761 |
5,469,756 |
9.7% |
7 |
5,746,251 |
7,408,285 |
28.9% |
8 |
6,305,395 |
7,719,508 |
22.4% |
9 |
11,282,404 |
13,814,283 |
22.4% |
10 |
13,115,280 |
18,512,039 |
41.1% |
11 |
71,627,265 |
85,275,647 |
19.1% |
12 |
18,224,185 |
21,979,058 |
20.6% |
|
150,975,976 |
184,968,627 |
22.5% |
▲1月5日の京都競馬の売上げの前年との比較
京都競馬も同じような現象が見られます。第1レース、第4レースは異常ですね。
1レースだけ「JRAプレミアム」を行う影響を見たかったのですが、1月5日の他のレースは「JRAプラス10」の影響が大きそうで、参考にはなりませんでした。
ただ、今回でもそれほど増えていないレースもあるわけですから、JRAプレミアムのある日は、他のレースも良く売れるということにはならないと思います。
私は、金杯では1レースの予算を単勝に、2レースの予算を複勝に、というように、いろいろな馬券の種類で異なる競走馬に注目して金杯のレースだけを買っていました。いつもは絞って買うのですが、金杯のときはいつもと違う買い方を楽しんでいました。どれかは当たるでしょうから、払戻金が高ければあまり損をしないと考えたからです。
有馬記念のときは、特別レースすべてがJRAプレミアムのレースですから、特別レース以外はすべて見送って、JRAプレミアムレースに絞って買うつもりです。
最初のレース金杯では売り上げ増
投稿日時:2008/12/22(月) 16:10
2008年から「JRAプレミアム」が導入されましたが、初年度は日本ダービーなど14レースだけが対象です。
最初のレースは1月5日の中山金杯、京都金杯でした。
まず気になる馬券の売上げ状況です。JRAとしては、馬券が売れていないと困るわけですから。
式別 |
2007年 |
2008年 |
増加率 |
単勝 |
1,207,152 |
1,817,636 |
50.6% |
複勝 |
1,468,094 |
1,995,884 |
36.0% |
枠連 |
3,410,346 |
3,821,578 |
12.1% |
馬連 |
15,111,491 |
16,308,949 |
7.9% |
ワイド |
2,391,182 |
2,681,842 |
12.2% |
馬単 |
7,499,855 |
8,955,987 |
19.4% |
3連複 |
11,844,414 |
14,439,332 |
21.9% |
3連単 |
22,522,171 |
30,882,774 |
37.1% |
|
65,454,705 |
80,903,982 |
23.6% |
▲中山金杯の売上の前年との比較
単勝と複勝が売れているのは、「JRAプラス10」の影響があるかもしれません。3連単は40%近く増えて、全体でも23%増の馬券が売れたことになりました。これは、確実に「JRAプレミアム効果」だと思います。
式別 |
2007年 |
2008年 |
増加率 |
単勝 |
1,594,899 |
2,105,160 |
32.0% |
複勝 |
2,056,221 |
2,482,677 |
20.7% |
枠連 |
2,459,586 |
2,819,935 |
14.7% |
馬連 |
15,754,817 |
16,383,594 |
4.0% |
ワイド |
2,719,441 |
2,978,376 |
9.5% |
馬単 |
7,948,510 |
8,966,054 |
12.8% |
3連複 |
13,189,076 |
15,237,846 |
15.5% |
3連単 |
25,904,715 |
34,302,005 |
32.4% |
|
71,627,265 |
85,275,647 |
19.1% |
▲京都金杯の売上の前年との比較
京都金杯も3連単を筆頭に大幅な売上げ増になっています。全体としては20%弱の数字になっています。
どちらも馬連の伸びが少ないのですが、これは払戻金に上乗せがあるために、いつもは馬連を買う人が、3連複や3連単を買うようになったのかもしれません。
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