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【要望】平成22年度の「JRAプレミアム」

 平成20年度(2008年)から実施された「JRAプレミアム」の対象レースは、次の14競走であった。   

1月 5日 : 中山金杯(GIII)、京都金杯(GIII)
6月 1日 : 日本ダービー(JpnI)
12月28日 : 有馬記念(GI)を含む有馬記念当日の中山・阪神・中京競馬のすべての特別競走(計11競走)

ところが、平成21年度は次の6レースに減少するという発表が行われた。

1月 4日(日) 中山金杯(GIII) 中山競馬場
1月 5日(月) 京都金杯(GIII) 京都競馬場
5月 3日(祝・日) 天皇賞(春)(GI) 京都競馬場
8月23日(日) 札幌記念(GII) 札幌競馬場
11月 1日(日) 天皇賞(秋)(GI) 東京競馬場
12月 6日(日) ジャパンカップダート(GI) 阪神競馬場

新しい制度の方針をすぐに見直すのは珍しい。しかも、12月28日の結果を待たずに決定したということは、最終日もあまり売り上げ増が期待できないと考えたのだと思う。

 残念ながら、平成21年度も、「JRAプレミアム」による売り上げ増は期待できないと思う。

理由は二つある。

一つは、メインレースだけが「JRAプレミアム」であれば、当然払戻金がよいメインレースに1日の全予算で購入すると思う。競馬は、ずべてのレースに手を出すと損をすることはわかっていても、なかなかそれが実行できない人が多い。でも、「JRAプレミアム」のレースの配当がよければ、それに絞る人も出てくるだろう。

もう一つは、オッズの表示に「JRAプレミアム」の上乗せ分を加算して表示したことから、購入者には「上乗せがあったという実感がわかない」のである。

有馬記念のときのダイワスカーレットの複勝オッズは1.1倍であった。ところが人気薄が2着、3着になったこともあるが、払戻金は130円と発表されている。このように、払戻金の発表後に「得をした」という感覚が今の「JRAプレミアム」にはないのである。

そこで、平成22年度は次のように「JRAプレミアム」を実施して欲しいと、今から要望を出しておくことにする。

(要望1) 毎開催の第1レースをすべて「JRAプレミアム」にして欲しい。

 「早起きは5%の得」ということで、私のように普段は1レースの馬券を買わない人も、馬券を買うかもしれない。また、朝早くから儲かれば次の2レース以降にも馬券を買ってくれるだろうから、全体の売り上げ増になるはず。

(要望2) すべてのレースの枠連を「JRAプレミアム」にして欲しい。

 「JRAプレミアム」と同時に実施された「JRAプラス10」の影響に間違いないと思うが、複勝式の馬券が売れて2008年は約19%の売り上げ増になっている。年間の売り上げ総額もワイドと枠連を上回ってしまった。枠連は、以前は大変人気のあった馬券であり、今もその性格は変わっていない。 「JRAプレミアム」をその復活のために活用するのはどうか。


(平成22年度のJRAプレミアム)

JRAから発表された内容は次でした。

2010年の「JRAプレミアム」は、合計24レース!
 1月5日(火)の中山金杯(GIII)・京都金杯(GIII)、そして、GIレースを行う競馬場の当日の最終レース22レースの合計24レースで、「単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単」のすべての投票法がJRAプレミアム!
 また、GIレースを行う競馬場の当日の最終レース名は、次の《2010年 JRAプレミアムレース一覧》のレース名の後ろに、当日のGIレースに過去、優勝した競走馬の馬名をつけ、“(○○メモリアル)”と併記いたします。
 併記する馬名につきましては、ホームページ上で、そのGIレースの1ヶ月程度前に、お客様にご投票いただき、決定いたします。

残念ながら私の要望は採用されませんでした。もっとも、この要望をJRAの関係者が読んでいたかわかりませんが。

何と、私の提案の1レースとはとは逆に最終レースでした。でも、 「GⅠにすると他のレースを買わないだろう」という私の心配には配慮した形になっています。メインのGⅠと一緒に次のレースも買って欲しいと言うことなんでしょう。